公開中の映画『悪人』で第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞を獲得した深津絵里(37)、俳優の妻夫木聡(29)、李相日監督(36)が21日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。同作は、殺人を犯した青年・祐一(妻夫木)と恋に落ちた光代(深津)の孤独な逃避行を描いた物語。配給の東宝によれば香港、マカオ、台湾での公開が決定しており、シンガポール、韓国、マレーシアでも公開予定。また、ハリウッドからリメイクのオファーがきていることも発表された。深津は受賞について「自分の名前が呼ばれるなんて想像もしなかったので驚きました。今でも賞に匹敵する芝居ができていたのか自信がないです」と控えめなコメントであったが、「必死に作った作品が伝わったのは嬉しい」と喜んだ。妻夫木は、役作りについて「監督に『すべてが違う』と言われた。祐一になり切るために建設現場でバイトをしたり、炭水化物を抜くなどして自分自身を精神的に追い込んだ」と役に成りきるために苦労したようだった。(撮影:河崎文雄)

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