25日、東京・赤坂のANAインターコンチネンタルホテルで、フジテレビ2夜連続スペシャルドラマ『球型の荒野』の制作発表会見が行われ、出演者の田村正和(67)、江口洋介(42)、比嘉愛未(24)、脚本家の君塚良一(52)、永山耕三監督(54)が出席した。同作は、松本清張の長編ミステリーを2夜連続で映像化したドラマである。ある殺人事件の捜査線上に戦時中に死んだはずの外交官・野上(田村)が浮かび、刑事の鈴木(江口)と添田(生田斗真=26)が野上の娘・久美子(比嘉)らから事件の真相を探っていく。田村は「重い、暗い、寂しい、この上ない孤独な世界に生きてきた男を、昭和初期を思い起こさせる背景で演じてきました。野上の日本に対する愛、家族に対する愛を見ていただけたらと思います」と力強く語った。そして、2度目の共演となる江口について「自分で言うのはおこがましいですが、どんどん演技が上手になって、しっかりした俳優です」と話した。一方、比嘉に対して「遠くから見ながら、可愛らしいなあと、(ロケ地の)南禅寺の前で見とれていました」と笑いを誘った。(撮影:河崎文雄)