5月31日、世界保健機関(WHO)の専門組織である「国際がん研究機関」が、衝撃的な調査結果を発表した。その内容は携帯電話の電磁波について、「神経膠腫の危険性が限定的ながら認められる」というもの。「神経膠腫」とは悪性の脳腫瘍、つまりがんの一種だ。

‘07年に総務省が発表した結果では、携帯電話の使用と脳腫瘍の間に関連は認められなかったと結論づけている。またNTTドコモは、新聞などの取材に「結果は尊重するが、防護指針より低い数値で運用しているので悪影響が生じることがない」と回答している。

だが、昨年『携帯電磁波の人体影響』(集英社新書)を上梓したジャーナリストの矢部武さんは、生殖能力の低下や乳がんの危険性を指摘したうえで、「携帯電話を、体から離して通話しましょう。5センチ離せば受ける電磁波の強さは4分の1になります」と語った。

今回、WHOは長時間の通話についてのみ、がんとの関連を指摘している。現代人にとって生活必需となっている携帯電話。正しい知識をもって使用することが必要だ――。総力取材の電磁波防衛術を本誌で公開!

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