5日、東京・Bunkamuraシアターコクーンで、コクーン歌舞伎第十二弾『盟三五大切』の公開稽古と囲み取材が行われた。取材には、歌舞伎俳優の中村橋之助(45)、尾上菊之助(33)、中村勘太郎(29)、橋之助の長男の中村国生(15)らが登場した。コクーン歌舞伎は、今回で第12回となり、同作は、13年ぶりに再演される。物語は、大金が必要となった芸者の小万とその夫の三五郎が、小万にほれ込んでいる浪人の薩摩源五兵衛から百両をだまし取ったことで起きた悲劇を描いた内容となっている。橋之助は「17年目、12回目のコクーン歌舞伎ですが、ずっと再演しよう言いつつ叶わなかった作品が、今回やっと再演になりました。香るような美しさの菊之助さんが新たな息吹を吹き込んでくれます。歌舞伎は長くて眠くなっちゃうから嫌だな、という人もぜひ見ていただきたい」と作品をPRした。菊之助は、「歌舞伎役者はセリフ回しやリズムなど演技形態に寄り添って演技しているところが多いんですね。けれども、一回そのリズムを離れ、役の気持ちを考えて心理的に深めている作業をずっとしています」と役作りに関して語った。(撮影:鈴木鍵一)

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