12月1日、都内で、WOWOWの連続ドラマ『贖罪』の制作発表会が行われた。発表会には、主演を務めた小泉今日子(45)、共演の蒼井優(26)、らが登場した。同作は湊かなえ(38)の同名小説を原作に、娘を殺された母と、第一発見者の同級生4人をめぐる償いの連鎖をテーマにしたサスペンスとなっている。

犯人が捕まらず、娘の友人に復讐の念を抱く母親を演じた小泉は「恐ろしい女性ですが、心の一番底に哀しみを抱えているという、やりがいのある役柄でした。できあがったのは幸せがまったく感じられないドラマですが、黒沢監督の世界を体現することができて幸せでした」と語った。

タイトルにちなみ、実生活の償いたい罪を問われ、「45年も生きていると、小さな罪を重ね、重ねて生きてきたので、口にするのは嫌です」と笑いを誘った。

小泉の殺された子供の同級生を演じる蒼井は「小泉今日子さん主演、黒沢清監督ということでぜひやってみたいという思いを抑えることができませんでした」と挨拶した。

作品の見どころを聞かれ、「全編通して、ほとんどまともな人が一人も出てこない…みんな屈折しているので、どの屈折具合が好きかってところを楽しんでみていただければ」と語った。(撮影:柴田悟)

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