1月7日、都内で、映画『カルテット』の初日舞台挨拶が行われた。舞台挨拶には、剛力彩芽(19)、高杉真宙(15)鶴田真由(41)、由紀さおり(63)らが登場した。

同作は、千葉県浦安市を舞台に、バラバラだった家族が音楽を通して再生していく様を描いたものとなっている。撮影は震災の影響で市域の86%が液状化被害を受けた同市で行われた。会場を埋め尽くす観客を見た剛力は驚いていた。撮影すべきか悩んだことについて振り返り「この作品に挑んだのも、私が少しでもみなさんを支えられたらいいなと思ったんですが、逆に浦安市民のみなさんに支えられてここまで来ることができました」と涙を流しながら感謝した。

約300人の中からオーディションで選ばれた高杉は劇中で見事なバイオリンの演奏を披露しているが「バイオリンを弾いたこともなければ、音符も読めなかった」と明かし、2ヵ月猛練習したそうだ。

由紀は「悲しい出来事に見舞われ、被災地はもちろん、この国に暮らすすべての人たちが手を携えて一歩前に進もうという時期に、こういう映画ができたことに大きな意味がある」と話すと、リクエストに応え、童謡『故郷』をアカペラで熱唱し、会場を盛り上げた。(撮影:高田太郎)

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