最新の国勢調査で衝撃の事実が明らかとなった。それによると、’05年に18.8%だった35〜39歳の未婚女性の5年後の未婚率は16.8%。実に2%のみしか結婚できなかった計算になる。そこで本誌は35歳以上の独身女性を取材。すると、彼女たちの切実な結婚願望と恋愛観があらわになってきた。
「35歳で結婚を意識していた人に振られて、初めて結婚を焦り出しました。20代のうちは仕事が一番で恋愛の優先順位も低かった。彼より仕事と女友達を優先していたし、『彼は私を支えてくれて当然』とワガママでした。正直、名前も覚えていない相手もいます。でも、30代になり仕事や趣味より恋愛が大事だとようやく気付いたんです」
そう話すのはテレビ局勤務の遠藤千秋さん(36)。彼女は35歳から突如、猛烈な結婚願望が湧いてきたという。しかし、これまで男性との交際は長続きしなかった。年末にも10カ月交際した男性に別れを告げられたばかり。
「私、『結婚のチャンスを大事にしなきゃ』という思いが強すぎるんです。だからそのプレッシャーに自滅してしまうことも……。昨年末にフラれてからは、恐怖感が消えないんです。周りは結婚しているのに、私はできずに一人きりで年老いていく孤独を想像すると、本当に怖い」
彼女は夜一人で家にいると孤独感に耐えられなくなり、夜な夜な飲みに歩いているそうだ。結婚できず心配なのは、なにも彼女本人だけではない。実家の母親の心配はそれ以上だと、彼女は語る。
「私が結婚しないことが原因で、母がノイローゼ気味になったこともありました。今も電話では男性のことばかり。『あの人とはどうなったの? この人は?』と聞いてきます」