今年で結成40年となった漫才コンビ、今いくよ・くるよ。しかしデビュー後数年間はまったく売れず、劇場へ通う電車賃にも事欠くありさまで、劇場の売店のおばさんがお金を貸してくれたことも。当時はお互いに「あんたの言い方が悪いからウケへんねん」と口喧嘩ばかりしていたという。
くるよ「口だけやなく舞台を降りるとき、いくよちゃんが私の背中をポーンとど突いて。『なんやさ、後ろから卑怯やないか!』言うて、楽屋で大喧嘩したな」
いくよ「卑怯ゆうけど、前からいったら、くるよちゃんに負けるやんか(爆笑)。今はもう笑い話やけど、つかみ合いで体中傷だらけになったこともありました」
そのあと2人の口から、修業時代だった明石家さんま(56)の秘話が飛び出した。当時のさんまは、ものすごく折り目正しい青年で、師匠(笑福亭松之助)の前ではきちんと正座し、几帳面に師匠の着物を畳んでいたという。その後、2人もさんまも次第に仕事がくるようになったが……。2人はさんまのこんな仰天過去を語り始めた。
くるよ「さんまちゃんと一緒の仕事があって、車の中で『姉さん、貯金してはりまっか?』って聞かれたの覚えてる?」
いくよ「ハハハ、覚えてる、覚えてる。私らもさんまちゃんも1日の出演料が700円そこらのころね」
くるよ「『してないけど、あんたやってるの』て聞いたら、『僕は、やってます』て。それを聞いて、『見掛けによらずライフスタイルがしっかりしてるなぁ』て感心したのを覚えてるわ」