2月18日、渋谷のユーロスペースで、石井聰亙改め石井岳龍監督(55)、10年ぶりの最新作『生きてるものはいないのか』の初日舞台挨拶が行われ、石井監督をはじめ主演の染谷将太(19)、村上淳(38)ら総勢16人が登場した。

本作は、石井監督の『五条霊戦記 GOJOE』以来となる長編映画で、前田司郎の戯曲を映画化したものである。怪しい都市伝説がささやかれる大学を舞台に、次々と謎の最期を迎える登場人物たちの姿を描いている。

染谷は「1年半ほど前に石井監督が長編映画を撮られるという話を聞いて役者以前に人間としてすごく興奮しました」と振り返り、「ましてそれに参加できるとは思っていなかったので現場はとても楽しかったです」と感激した様子で話した。石井監督は「心機一転、デビュー作のつもり」と語った。

会場では、出演者全員に、制限時間30秒の中での自己紹介と、監督の改名にちなんで『自分自身の変えたい部分』というお題が与えられた。最後の最後に順番が回ってきた染谷は「こんなに考える時間があったのに、何も思いつけないダメな自分を変えたい…」と嘆息まじりに答えると会場に笑いが起こった。(撮影:小山伸正)

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