あの”お父さん犬”を演じているカイくんが、ついに”おじいちゃん犬”になった。その初孫はカイくんに似ておらず、精悍な顔立ちの黒い毛の犬。ぜんぜん白くないのだ。
カイくんの初孫を産んだのは、14匹もいるカイくんの子供たちのうち、2番目の出産で生まれた3つ子の1匹、きらら。ふだんは横浜市の個人宅で暮らしているが、子供を産むために母・灯希奈が暮らす北海道へ行き、北海道犬保存会むかわ支部・豊田犬舎(北海道むかわ町)滞在中に、見事妊娠。
北海道犬といっても、すべてが白いわけではない。岩見沢系、千歳系、平取系、厚真虎系という4種があり、うちもっとも古い血統である厚真虎系のみが、虎柄の被毛を持つ。
きららが純粋な厚真虎系である勝虎と交配したことにより、虎柄の孫・海児(カイジ)が生まれたのだ。ちなみにカイくんは、多系統のミックスである。
この厚真虎系は、大正天皇に献上されたこともある由緒正しい系譜だが、現在では日本に30匹ほどしかいないという。初産だったためか、1匹のみで生まれた海児は、”カイの血統の子供”という意味も込めて名付けられた。
やんちゃ三昧で、雪の塊に突進したり、深い穴を掘りまくったりと元気いっぱいな海児。”白戸家”には入れないけど、カイくんの初孫として、立派な北海道犬になってくれることだろう。