社会保障と税の一体改革を目指して、消費税の増税に突き進む野田佳彦首相(54)。‘14年4月に8%、’15年10月には10%まで引き上げる予定としているが反対の声は多い。消費税アップの必要性をアピールするのに懸命な民主党だが、思わぬところに「造反者」がいた。野田首相の夫人、仁実さん(48)だ。

「民主党としては4月末までに有権者を集めての車座集会を開いていく予定。それで消費税増税キャンペーンの一環として仁実夫人にも力を貸してほしい、と要請しているのですが……」(民主党関係者)

だが、仁実さんはどうしても首を縦に振らないのだという。菅直人首相時代は、公務のある本人に代わって伸子夫人が集会やパーティに飛び回っていた。夫人の発言が注目されることも少なくなかった。民主党としては同様の活躍を望みたいところだが、仁実夫人は時折、議員会館で事務仕事などを手伝うものの『表には出たくない』と公の場に出ることは少ないという。

「党本部では、できれば『増税応援』の街頭演説をしてほしいんです。それがダメなら、せめて集会やパーティに出てほしいと打診したのですが、やはり断られてしまいました。『消費税UPは応援できません』ということのようです」(別の民主党関係者)

かたくなに”応援”を拒み続ける仁実さん。なぜそこまでこだわるのか、前出・別の民主党関係者はこう続ける。

「消費税アップについては、野田首相自身も『ボコボコにされている』と愚痴るほど強い反対を受けています。そんな夫を毎日見ている仁実夫人は、表舞台で自分が批判の矢面に立たされるのはいやなのでしょう」

3月内での増税法案提出を前に大詰めを迎えて、いちばん身近な主婦から”造反宣言”を受けた野田首相は……。

「民主党内から夫人を表舞台に出すよう言われた野田首相は『僕が女装して出るから勘弁して』と、苦笑いしながら、冗談を言ってごまかしているそうです」(前出・別の民主党関係者)

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