3月29日、都内で、『第33回松尾芸能賞』の表彰式が開かれ、大賞を受賞した脚本家で映画監督の三谷幸喜(50)、歌手の千昌夫(64)ら受賞者8人が出席した。同賞は、日本の伝統ある劇場芸能を助成し、文化・芸能の保存、向上に寄与した人物に贈られる。
大賞受賞の三谷は「大賞と聞いて『僕が大賞の訳がない。間違いじゃないか』と何度も問い合わせた」と驚きの様子。前年は歌手・北島三郎(75)が受賞していることから「まさか北島さんと同じ賞がもらえるとは。『与作』もろくに歌えないのに」とジョークまじりに喜びを語った。
また、「芸能と芸術の違いを考えるんですけど、芸能の方がよりお客さんの方を向いていると思います。自分は芸能寄りだと思っているので、これからも常にお客さんの方を向いて楽しませていきたい」と抱負を語った。さらに、「僕は舞台も映画もテレビもやっていて八方美人。どれが一番向いているとかもないので、こうやってまとめてもらえるのは、実は一番うれしいんです」と笑顔を見せていた。(撮影:江口明裕)