3人の男性を相次いで殺害した罪などに問われた木嶋佳苗被告(37)。4月13日、さいたま地方裁判所は、彼女に死刑を言い渡した。裁判員裁判は過去最高の100日間。3月の結審後、さいたま拘置所で勾留生活を送っていた木嶋被告は、朝日新聞の記者と手紙でのやり取りに応じていた。

ボールペンで白い便箋に書かれていた1万2千328字の手記で、彼女は自分の生い立ちについて次のように綴っている。

≪長女の私だけが特異な存在でした。私の場合、8歳で初潮を迎え、体のフィジカルな成長は10歳でピークとなり、メンタルな面も含め早熟でした≫

“魔性の女”と報じられてきた木嶋被告だが、自らの魔性を思春期から自覚していたという。今回の裁判が話題になったのは、彼女が性について赤裸々な供述を続けたことにもあるが、そんな姿に共感したのだろうか。木嶋被告の元には、多くの手紙が届くという。

≪私と同じような立場で、全国の留置場や拘置所の施設で過ごしている人たちからも、多くの励ましや相談の手紙が届きましたので、つらい境遇にある人たちへのメッセージを送ります。(中略)人間関係の変質もあるかもしれません≫

精神科医の香山リカ(51)さんは、この文章にこそ木嶋被告の本質が隠されていると分析する。「同じような境遇の女性にメッセージを送るところなどは、木嶋被告の聖女志向にあると思います。『私は悲劇のヒロイン』。つまりジャンヌ。ダルクのようにありたい、みんなを啓発したいと変なヒロイン志向も感じました」

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