「なんで今ごろ、あんなでたらめの記事を書くのか。そもそも脳に影があると言われたのは2年も前のことです。『週刊朝日』には正式に抗議して今後一切、取材を受けないと通知しました」と、怒り心頭なのは、南海キャンディーズの山崎静代(33)のボクシングトレーナー・梅津正彦さん(43)だ。
怒りの矛先は4月10日発売『週刊朝日』の、『しずちゃん、MRI検査で脳に影』と題された記事。《脳内に水だけではなく、血が混ざっていた可能性があり、ボクサー生命の危機》という衝撃的な内容を報じたものだった。
「たしかに2年前、当時の診断で影のようなものはありました。そこですぐに激しい練習は4カ月間休ませました。その後、大学病院で再検査をしたところ、影は全部消えていました。ボクシングを続けることに関しても、医師の許可をもらっていますし、その件は、アマ連盟の主治医にも報告ずみです」
梅津さん自身、メラノーマ(悪性皮膚癌)に侵され、闘病中の身でもある。2月に摘出手術を受けたばかりだが、生命の危険さえある自分の体調より、愛弟子のことが心配で仕方ないようだ。
「僕にとって大事なのは、しずのファンや吉本興業さん、いや誰よりもまず、彼女のご両親に、しずを健康体のままお返しすることです。それがトレーナーを引き受けた僕の義務です。オリンピック出場権を得ることよりも大事なことなんです」