4月27日、都内で行われた『コクーン歌舞伎第13弾 天日坊』の制作発表に、脚本家・宮藤官九郎(41)、歌舞伎俳優・中村勘九郎(30)中村獅童(39)、中村七之助(28)らが出席した。
18年前に勘九郎の父の中村勘三郎が始めた『コクーン歌舞伎』を、勘九郎ら次代の核となる若手歌舞伎俳優だけで行う。宮藤官九郎の持ち前の感性で、現代流にアレンジされた作品になっている。
勘九郎は、「うちの父が始めた当初は渋谷という地も否定されていた。それをコンチクショウ!と言って定着させた。本当に命を削ってやっていた空間を僕らがやるということで、すごくプレッシャーはあります」と、真剣な面持ちで話した。
ストーリーは、江戸時代に起きた『天一坊事件』を題材に、舞台を鎌倉時代に移し、源頼朝の子どもになりすました男が、悪事を働きながら鎌倉を目指す物語で、宮藤は、「逆にふざけないようにしよう。ちゃんとやれば、ちゃんとできる。まとまってるぞ」と、自らの脚本を自画自賛した。(撮影:鈴木鍵一)