胎児がダウン症の可能性があることを公表し多くの波紋を呼んだ東尾理子(36)。騒動のきっかけは、6月3日に自身のブログで《一つだけ陽性反応が出たのがあったんだ。それはね、ダウン症候群。82分の1の可能性って言われました》と綴ったことだった。応援の意見が多数届くいっぽう、ダウン症の次男(8)を持つ松野明美(44)は《何が言いたいのかなって思うんです。ダウン症の子を持つ母としては、正直少し怒りがこみ上げてきました》と吐露。約5千件のコメントが寄せられるなど、賛否両論が巻き起こっていた。そんな渦中の彼女が、胸中を初めて語った――。

「クアトロテスト(血液検査)で陽性反応が出ています。羊水染色体分析(羊水検査)をすれば、100%の結果がわかりますが、どうしますか?」

そうお医者さまに聞かれたときはショックでも何でもなく、私が強く思ったことは『何があっても私は産む』ということでした。産まないという選択肢なんて、これっぽっちもなかった。だから、羊水検査は受けないことにしました。

出生前検査についての考え方は人それぞれですし、いろいろあると思っています。今回、多くの方から意見があったこともうかがっています。それについては、受け止めたいと思います。

ただ、生まれる前に障害や病気の有無がわかれば、準備ができると思ったこともあります。たとえば、心臓に疾患があるとわかっていたら、生まれてすぐに処置ができるし、障害がわかれば、生まれるまでの間に勉強もできます。

クアトロテスト検査は血液検査なので、赤ちゃんにリスクはありません。だから、あまり深く考えずに検査を受けていた部分もありました。でも、結果がどうあれ、産むことには変わりない。だったら検査なんて最初から受けなくても良かったとも思いました。

それに何より、検査の結果を知らされたとき、「私は産む」と強く思った自分がいました。検査をしたことで、「母になったんだ」という自覚みたいなものが芽生えていることに気づいたと思います。

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