「引退後は一度も芸能界に戻ろうとはせず、本当に一般の女性としての人生を歩んでいらっしゃいました。町内会の役員をしたりしてね。とても気さくな方でした。沢田さんとの離婚後は一度も再婚されなかったみたいです。最後まで独身でした」(近所の人)

’60年代に活躍した双子デュオ『ザ・ピーナッツ』の姉・伊藤エミさんが6月15日に亡くなった。71歳だった。妹・ユミさんと結成した『ザ・ピーナッツ』は’59年にデビュー。人気番組『シャボン玉ホリデー』の司会も務めるなど超売れっ子だったが’、75年、エミさんは沢田研二(64)と結婚し芸能界を引退。その後、公の場から姿を消していた。

「’79年、エミさんはジュリーとの間に長男を授かりました。しかし、’87年に離婚。慰謝料は約18億円といわれ、当時の芸能界最高額と話題になりました。その後も、エミさんはジュリーから財産分与された世田谷の自宅でお母さんと長男、ユミさんも同居していたようです」(芸能関係者)

世田谷の自宅を訪ねると表札に”澤田”の文字が。彼女は離婚後もジュリーの本姓、澤田姓を名乗り続けていた。「エミさんは、『息子を育てるのが趣味なの』と口にしていました。沢田さんとの間にできた息子さんを見て『あの人との間に生まれたこの息子だけは、なんとしても立派に育てたい』という思いがあったようです」(エミさんの知人)

そんな息子もいまや33歳に。息子が巣立ったあと、彼女は支えてくれた家族へ”恩返し”を始めていた。近所の住人はこう話す。

「お母さんは100歳近かったと思いますが、『ずっと家で面倒を見ているんです』と介護を続けていました。しかし、そのお母さんも昨年亡くなられました。『やるべきことはやったから思い残すことは何もありません』といっていました。今年の2月には、12年間飼っていた愛犬のハスキー犬も亡くなってね。母親と愛犬を看取った矢先の出来事でした」

関連カテゴリー: