シドニー五輪で”ウナギのエリック”と呼ばれ、有名になった選手を覚えているだろうか?競泳男子100メートル自由形に出場した、赤道ギニアのエリック・ムサンバニは水泳経験8カ月での参戦だった。クネクネとしたウナギのごとき泳法で溺れかけながらも最後まで諦めず、世界記録の2倍以上の時間をかけて泳ぎきったとき、世界中が感動に溺れた。

今大会にもエリックのように『表彰台には届かないけれど応援したくなる選手』がたくさん出場する。そんな、標準記録には届かないが、見る人に感動を与える『特別推薦』女子五輪選手たちを紹介。

【陸上女子100メートル】アセナテ・マノア(20)[ツバル]自己記録13秒72※世界記録10秒49
温暖化の影響で近く水没する恐れがある、人口約1万2千人の島国・ツバルの代表。出場した北京五輪では最下位。自己記録更新を目指しながら、『ツバルの危機』を世界にアピールする。

【陸上女子400メートル】マジア・マフシン(19)[ブルネイ]自己記録1分03秒69※世界記録47秒60
東南アジアにあるイスラム教国の美しきスプリンター。参加標準記録より10秒以上遅いが、特別推薦でロンドンのトラックへ。ブルネイではアイドル級の人気者に。

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