維新だ、新党だと、にわかに選挙に向けた動きが活発化している日本の政界。ではもし衆院選が行なわれた場合、本誌読者の女性にとって、どのような人物が「落選」の対象になるのだろうか。そこで全国の女性500人に緊急アンケートを実施。その結果と、各代議士に対する意見を紹介しつつ、政治ジャーナリストの細川珠生さんに感想を聞いた。

【1位 鳩山由紀夫 65・民主】「辞めると言ったんだから引退すべき」など、前言撤回の多さに批判が集中。「鳩山さんは、おっしゃったことを実現したことがほとんどない。国民は、鳩山さんがよい事例になると思っていたのに、悪例にしかならなかった。信用がなくなったことに尽きます」(細川さん・以下同)

【2位 小沢一郎 70・国民の生活が第一】「党を壊すだけで口ばっかり」のほか、「ダークなイメージがある」など、印象面の評価も低かった。「なぜ政治家に悪いイメージが付くかというと、結局、私腹を肥やしているんじゃないか、という先入観があるからです。おカネの問題で裁判沙汰になっているにもかかわらず、それでも政治家という立場に固執する権力欲が、女性から見ると醜いのかな」

【3位 野田桂彦 55・民主】「消費税を上げた」ことが響いた。「家計に直接、かかわってきますからね。消費税を上げた張本人であるからには、女性からの支持は絶対に得られません」

【4位 菅直人 65・民主】震災対応について批判的な意見が多かった。細川さんは「菅氏が4位は意外。1位か2位でもおかしくない」という。「総理の資質はゼロだったと思うんです。原発を抜きにしても、震災後の対応には失望しました。震災で生活が困難になった人に、理由は後付けでいいから、補正予算を付けて、とりあえずの生活資金を給付するべきでした」

【5位 谷垣禎一 67・自民】「行動力、リーダーシップがない」という意見が寄せられた。細川さんは「いまひとつ迫力にかける」としながらも、こう評価する。「3年間、野党の総裁をするのは大変ですよ。民主党は与党なのに3人目ですからね。それに比べて、谷垣さんは議員の数も減らしていません。このまま谷垣さんで、一致団結する自民党の姿のほうが、国民には理解されると思うのですが、今回の総裁選は、自民党にとって凶と出るのでは」

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