現在も続く米ドラマブームのきっかけは、なんといっても『24』であろう。それまでも多くのヒット作はあったが、一過性ではない海外ドラマというジャンルを確立したエポックメイキングな作品であり、『24』を見てから海外ドラマにハマった人も多いはず。

そんな名作のヒーローを演じたキーファー・サザーランド、待望のドラマ復帰作が早くも日本上陸!キーファーもほれ込んだという奇跡の脚本で、アッと驚く大人の群像劇が繰り広げられるドラマ。それが『TOUCH(タッチ)』(BS/WOWOWプライムにて毎週金曜23時ほか日本独占初放送中)だ。

場所と時空を超えた人々のつながりを知覚する特殊能力を持つ無言症のジェイク。しゃべらない息子がつづる数字の意味に気づいた父・マーティンは、その数字をヒントに人々を救うため奔走する。製作総指揮は『HEROES』のティム・クリング。見どころは次のポイントだ。

ポイント1【キーファーが『24』とは真逆の父親像を好演】
キーファーの吹き替えは『24-TWENTY FOUR-』と同じ、小山力也。全力疾走したり殴られたりするシーンではジャック・バウアーのイメージがダブるが、本作の彼は全然強くない(笑)。難しい子育てに悩む身近な父親で、素直に弱みをさらけ出す姿が逆に新鮮だ。

ポイント2【少年の示す数字が世界をつなげるヒューマンミステリー】
第1話のキーとなるのは、318という数字。息子ジェイクがカレンダーに丸印をつけたのは3月18日、スクールバスの車番は318番、深夜3時18分の留守番電話……など、すべての数字がつながったとき、現れる”奇跡”が驚きと感動を呼ぶ。見えない糸で結ばれた他人同士のストーリーが交錯し、一気にひとつにつながっていく仕掛けは上質な群像劇を見ているよう。

ポイント3【ドラマの世界観を支える日本人たち】
第1話の舞台のひとつは、東京の渋谷。このシーンには、『HEROS/ヒーローズ』にも出演した尾崎英二郎、ミヤタ・メイ、オクノ・サトミの3人の日本人俳優が出演。本作の壮大な世界観の構築に貢献している。

ストーリー、キャスト、映像美と三拍子揃った渾身の秀作ドラマからこの秋、目が離せない!

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