「ここ10年間、芸人としていっさいネタを作ってないんですよ」と笑うのは、芸能生活20周年を迎えるお笑い芸人・たむらけんじ(39)。獅子舞の頭を手に“ふんどし一丁”で笑いを取ってきた“たむけん”だが、近年は芸人以外にも活動の場を広げて来た。そんな彼が、公私ともに激動だった日々を振り返った。
 
昨年1月に“離婚騒動”が報じられた彼は、現在、東京と大阪を往復する生活。夫人や長男(14)、長女(10)、二女(4)とは、別々に暮らしているという。「離婚報道はホンマですよ。ただ、あんまり進展してないんです。間に弁護士さんに入ってもらって、お互いの意見を聞いてもらっています。離婚の原因は、僕がちょっと嫌気を差してしまったというか、糸が切れてしまって家に帰らなくなったんです。嫁の顔を見ればケンカになるし、それを子供に見せるのがイヤで帰らなくなって……」

別居の際、女性の家に転がり込んでいたと報じられていたことについて聞いてみると、「たしかにおネエちゃんと遊ぶこともありましたけど、ずっと一緒にいたわけではないし、それよりもっと前、3年ほど前から別居していました。嫁には子どもの面倒も見てもらっていたし、焼肉店を開くことができたのも嫁の実家のお陰。ですから離婚の話し合いが長引いているといっても、お金で揉めてるんじゃないんです。あとは気持ちの面ですかね」

そんなたむけんは、離婚の条件としてある決意をしていた。「実は僕、35年ローンで家を買ったんです。その家に子どもと嫁は住んでいます。初めてのマイホームなのに、僕は一度も入ったことがないんですよ。離婚の条件で『家を建ててくれ』と言われたので建ててあげました。ローンだけ僕が払っています(笑)」

自ら家を出たという彼だが、3人の子供たちとは今も頻繁に会っているようだ。「子どもと会うときはマイホームまで迎えに行きます。なかなかおしゃれな外観ですよ。中はどうなっているかわかりませんが(笑)。先日も、娘の日曜参観に行って来ましたし、運動会にも行ってきました。電話でも話していますし、夏休みは子どもの友達も4人くらい連れて淡路島に行ってきました」

離れ離れになっても、父親としての責任を果たそうと奮闘中のたむけん。特に難しい年頃の長男とは、接し方に苦労することもあるという。「息子も反抗期にさしかかってきたみたいです。絶対に僕に歯向かわなかった子だったのに……。めちゃ寂しかったです。前は一緒にメシに行ってくれたのに、最近は行ってくれない。でも、よく考えたら、俺も親父にそうだったなと思うようにしています」

たむけんは今月20日と21日、淡路島国営明石海峡公園で『たむらけんじ芸歴20周年記念・TKF大祭り』を開催する。3人の子どもたちを連れて行く。「僕も好きなことやらせてもらってるんで、父親としてちゃんとせんと。お金がなくてマイホームを売ることにならないよう、そこだけは何とか死守します。今回のイベントも、赤字出したらマジで吉本に『お前かぶれよ』と言われるそうなので……」

●「TKF大祭り たむらけんじ芸歴20周年LIVE」は淡路島国営明石海峡公園特設ステージにて10月20日、21日に開催。開演12:00(開場10:00)/終演20:00
http://www.tkf-daimatsuri.com/

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