「美姫は東京と名古屋を行ったり来たりで、今はどちらにいるかわからないですね。本人は、来年は競技に参加するって言っていますし、ファンの人たちとは復帰したらみんなで応援しようねって言っているんですけど……」

今季のグランプリシリーズは欠場。来季限りでの引退を明言した女子フィギュアスケートの安藤美姫(24)。彼女の祖父が経営する愛知県名古屋市内のカフェレストランを訪ねると、叔母の山中愛子さん(45)が祖父に代わって店を切り盛りしていた。

7月、安藤はTwitterで《I born to die(私は死にたい)》などとつぶやき、関係者やファンたちを驚かせたことについて、叔母は「私もあれには怒りました。だから、メールで叱りましたよ。『皆が見ているものにこういうことを書いちゃいけない』って……。姉に知らせると知らなかったのですが、見てびっくりして美姫を叱ったそうです」と話した。

昨シーズンは競技生活を休み、世界のアイスショーに勢力的に出演。さらには東日本大震災の被災者のためのイベント『リボーン・ガーデン』は安藤自ら企画し、スケーターとしての新境地を開いた。ところが10月9日に今シーズンのGPシリーズ欠場を発表。理由は’06年のトリノ五輪直後から安藤を公私ともに支えてきたニコライ・モロゾフコーチ(36)の後任が見つからず、調整不足ということだった。かつて、モロゾフコーチとは恋人関係とも報じられたこともある。

「(2人の)結婚の話は全然、聞いてないですね。でも、本人同士はどう思ってたかは知らないですよ。ニコライとは、私たちも仲よくしていましたからね。家にも店にも来て、アメリカのニコライの子を預かったりもしました」(叔母)

安藤は彼女が8歳のときに父を亡くしている。交通事故だった。

「父親が死んだのが31歳。知り合ったときのニコライも31歳でした。美姫の心の中で父親とニコライが重なったんだと思いますね。男の人の力って強いですから。ニコライは美姫の”最愛の父親”代わりだったと思います」(叔母)

モロゾフコーチは、安藤の精神的な支えだったという。

「世界選手権で優勝できたのはニコライのおかげです。美姫も感謝しています」(叔母)

それだけに、彼が去ってしまったとき、彼女の心は折れてしまったのか。”2人の父”を失った安藤。この先、彼女が幸せを見つけることを信じたい——。

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