「僕が演じる翼彦一は、ストレートにかっこいいヒーローではなく、真っすぐでバカで、かっこ悪いところやセコいところもあって。そこが人間臭くていいんだよね」

そう話すのは草なぎ剛(38)。ヤクザが老人の介護をするという斬新な展開で人気を博した、草なぎ主演のドラマ『任侠ヘルパー』が映画化される(11月17日全国ロードショー)。

「ドラマが終わっても、ずっと頭の中に彦一がいたので、設定もキャストも一新したけれど、すっと彦一になれました。高倉健さんのような、昔の任侠映画に出てくる男の佇まいを意識しています」

この映画では、彦一の舎弟役を事務所の後輩・風間俊介が、対立する市議会議員を香川照之が演じている。

「(風間は)かわいい後輩です。演技うまいし。昔、時代劇で僕の弟役を演じたことがあるし、舞台『蒲田行進曲』でヤス役をお互いに演じた経験がある。共通点があって親近感を感じるんですよね。香川さんは大好きな俳優さんなので、共演が楽しみでしたが、本当にパワーがあってスゴかった。ぶつかり合うシーンでは、引き込まれたのか、演技もセリフも自然と変わってしまいました」

この夏、100キロマラソンを制覇した草なぎ。それにより、彼の人生観は変わったのだろうか?

「めちゃめちゃ変わった。自信がついたよ。最初は楽勝だと思ったのに、80キロあたりになると、もう10メートルが1キロくらいに感じてきて、死ぬかと思った。それを走れたんだから、もう何もできないことはない。今まで、仕事もプライベートも勝手にライン引いてたんだなって思った。もう絶対走らないけどね(笑)」