12月7日、東京・青山葬儀所で森光子さん(享年92)の本葬が営まれ、関係者千人、ファン千300人が参列した。
「生前、森さんは美空ひばりさんとも大親友だったのですが、彼女が弟さんの子どもを養子に迎えて育てているのを見て、自分も『養子が欲しい』といろいろな方に相談していました。やはり寂しかったんでしょうね。89年にひばりさんも亡くなると、養子の話は立ち消えになっていました」(舞台関係者)
敬愛するひばりさんの急死にショックを受けた森さんは、翌90年、茨城県内に生前墓を購入したほどだった。
「実際、森さんがご自身の身辺整理を本格的に始めたのは、この5~6年ぐらい前からでしょうか。彼女が77年に事務所を独立してから、30年来支えてくれたマネージャーが06年にがんを患い退社したんです。2年後には事務所の代表を務め、裏方に徹していた実妹が亡くなり、長年の付き人も、いつの間にか事務所からいなくなっていました」(前出・舞台関係者)
11月10日、眠るように亡くなった森さん。だが、自身が用意していた生前墓には入らないようだ、とテレビ局関係者は説明する。
「森さんは13歳のとき、割烹旅館を切り盛りしていた母親の艶さんを53歳の若さで肺結核で失っています。そのお墓は京都市内の寺院にあります。無宗教だった森さんの法号も、そのお寺から受けたもの。故人とご遺族の意向で、ご位牌はありませんが、その京都の菩提寺に納骨される予定だそうです」
森さんは79年ぶりに母親のもとに帰ることになる――。