辛口ファッションチェックでおなじみのドン小西さんに、’13年の流行ファッションを教えてもらった。が、その前に、現在のファッション業界をなげく声が……。

「政治もファッションも同じ。新しい発想や挑戦ができていない。最近までのファッション業界は20世紀の総決算をしてた。それもやりつくしちゃったから、この秋・冬は14〜15世紀のクラシックがくる! なんて言ってる」

新しいものは出てこない。そこで定番ものが毎年、カタチを変えて出回るというのだ。では、今年の流行は?

「ボーダー、ドット、市松模様、レースで決まり。でも、ただ着ればいいってものじゃない。ボーダーをいろんな角度ではぎ合わせたり、太めの柄を選んだり、工夫が大切」

ほかのアイテムも、大きめの柄や同系色の柄、柄部分が素材違いになっているものを選ぶと、定番ものでもイマドキ感が増す。また、今年は女性の「なりたい」像が大きく変わり「これからは”強い女”を目指すようになる」とドン小西さんは言う。なかでも「ペグトップ(西洋梨の形をしたコマ)」といわれる、腰まわりにゆとりをもたせ、裾に向かって先細りの形をしたパンツがイチオシ。そしてもうひとつのキーワードが「前後切り替え」だ。

「’12年は、ほとんどがウエストを境に切り替わった、上下に変化のあるものだったんだけど、今年はそれが前後になる。前身ごろと、後ろ身ごろの素材違いやデザイン違いのものが多く出てくるはずだよ」

前から見ると普通のブラウスなのに、後ろがふんわりしているデザインや、背中が思いきり開いたものも増えるという。流行カラーはどうか。

「今年はね、ヌードカラーとピュアホワイトが基本カラーになってくるよ。そこに個人的にオススメの、明るいブルーを足せばバッチリ!ファッションは、夢のあるものなんだよ。『無難』とか『おかしくない?』なんて言ってちゃダメ!いろんなファッションに挑戦して、新しい自分を発見してほしい」

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