乗用車を運転中に歩行者を死亡させたとして、2月12日に自動車運転過失致死の疑いで書類送検された千野志麻アナウンサー。
本誌はその直前の2月上旬の午後、都内にある高級マンションから、長女を連れて出てくる千野アナの姿を目撃していた。”黒一色”の装いの彼女は、死亡事故のショックのためだろう、頬はこけ、目も落ちくぼみ、以前に比べかなりやせたように見えた。
母子が向かった先は、自宅マンションから20メートルほどしか離れていない保育施設。千野アナはそのビルから、双子の息子たちを連れて出てきた。そこで記者が千野アナに声をかけると、彼女は一瞬驚いた表情をみせた。
「すみません。いまは子供たちの送り迎えの途中なので……。ごめんなさい、何もお話できないんです。すみません……」と、言葉を選びながら応じると、自宅へ急ごうとする。沈痛な面持ちで、声は震えていた。
――もうハンドルは握らないつもりなのですか?
「……」無言でうなずいた千野アナ。
――お子さんたちのためにも、頑張ってください。
彼女は一瞬歩みを止め、記者の目をまっすぐ見つめて、「そう言っていただけると……。ありがとうございます」と言うと、深々と頭を下げ、早足に自宅マンションの中へ入っていった。
事故加害者としての試練の道は、まだ長く遠いものになりそうだ。