尾上菊五郎(70)との長男・菊之助と、中村吉右衛門(68)の四女・波野瓔子さん(30)が、2月14日、東京・ホテルオークラで結納を交わした。昨年10月まで東京・銀座『和光』で販売員をしていた瓔子さん。左の薬指には、『和光』で買った2カラットのダイヤの指輪が輝いていた。そんな瓔子さんとはいったいどんな女性なのか――。

「瓔子さんと和康くん(菊之助)は青学初等科からの同窓ですから、お互い小さいときから存在は知っていました。瓔子さんは末っ子ですからいちばん播磨屋さん(吉右衛門)にかわいがられて育てられたんですね」(音羽家の後援者)

“鬼平”の吉右衛門も、家に帰ればひとりの父親。吉右衛門は『家庭画報』昨年12月号での瓔子さんとの対談で、播磨家の娘4人の子育てについて「世の中で普通に通用するように」と、食事の作法と基本的な挨拶ができるよう気を配ったと明かしている。娘たちが間違ったことをしたときは迷わずお尻を叩いたとも。車の免許を取る歳になると助手席に乗って自宅の周辺をひと周り。教習所の教官以上の厳しさに、「娘はペーパードライバーになっちゃった」(吉右衛門)というから、意外に“スパルタ教育”だったようだ。

「播磨屋さんは口では『うちの娘たちは男っ気がなくて困る』なんて愚痴っぽく言っていましたが、そんなことない。瓔子さんもお父さんのことが大好きで、歌舞伎も大好き。初日や楽日だけに限らず、奥様と一緒に必ず和服を着てロビーでお客さまに挨拶をしています。瓔子さんは『和光』退社に伴い、着物ビジネスを立ち上げたんです。金銭感覚がしっかりしているところも、菊之助さんを刺激した一因だったそうです」(歌舞伎関係者)

 播磨屋の4姉妹でいちばん梨園の妻に向いていたのが“堅実”な瓔子さんだったようだ。

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