5月22日、二男・哲之くんが誕生した中村勘九郎(31)・前田愛(29)夫妻。東京・明治座で公演中だった勘九郎は会見を開き、喜びの声を上げた。
「母は僕が生まれたときとそっくりと驚いていました。ただ『(父・故勘三郎さんの本名と同じ)哲ちゃん』と呼ぶのは微妙かな。父が会えなかったぶん、哲の字をもらい、父のような役者になってほしい」

昨年12月に急逝した中村勘三郎さん(享年57)も第2子懐妊は知っていたという。
「まだ存命中の去年11月に伝えられ、好江さんは『これで(勘三郎さんの病状が)良くなる』と大喜びでした。すでに勘三郎さんは会話ができない容態だったのですが、好江さんはなんとか回復してほしくて、愛さんがお見舞いに来る度に『また孫ができるのよ』と枕元で語りかけていたそうです。何回かそれを繰り返していたら、勘三郎さんは唇だけを動かして『わかってるよ』とニコっと笑ったって・・・」(前出の後援会関係者)

第2子の性別がわかったのは、急逝した翌月のこと。
「男の子だと聞いた好江さんは、夫妻に『次の子にはパパの字を入れてもらえない?』と頼み込んだそうです。夫妻はハッと顔を見合わせて『そうしよう!』とすぐに決断したそうです」(歌舞伎関係者)
 
好江さんの“嘆願”に応え、命名に至るまではさほど時間はかからなかったそうだ。
「七緒八くんを命名したときと同じ姓名判断本を引っ張り出して字画を調べたりして、すぐに『哲』を入れることが決まりました。次に自分たち兄弟の本名が雅行、隆行ですから読み方は『のりゆき』に。最初は『哲行』だったんですが字画数で『之』を当てたと聞きました。七緒八くんのときにも見てもらった姓名判断の先生も『波野(勘三郎さん一家の苗字)には哲が合う』と太鼓判を押されたと安心していましたね」(前出・歌舞伎関係者)

 5月5日の月命日のときは波野家では兜を飾ったそうだ。勘九郎は早くも息子2人とともに自分も父親と演じた『連獅子』を演じたいと意気込んでいるという――。

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