『あまちゃん』で人気に火がついた80年代アイドルブームの勢いは止まらず、いまや「今年の『紅白』は、’80年代アイドルのオンパレードになるのでは?」とうわさになっている。そこで本誌は“あのころ”をよく知る女性300人に「『NHK紅白歌合戦』に出てほしい’80年代アイドルは?」という緊急アンケートを実施した。その男性アイドル編。
フリーライターでアイドル評論家の、新垣信子さん(以下同)は言う。「当時は、若い男の子がメディアに露出するには、アイドルとして売るのが主流でした。ドラマや映画に出演して、その作品の主題歌を歌うということも。だから現在は俳優で活躍している方にも、アイドルの過去があるんです。当時のアイドルは、キラキラして手の届かない王子様という感じ」
そんななか圧倒的な得票集めたの1位は、解散後もメンバーの多くが音楽活動を続けるチェッカーズ。「実力もあって、当時もすごい人気。でも、亡くなってしまったメンバーもいるので、全員そろった姿はもう見ることはできません」
2位の光GENJIは、社会現象にもなった。「ローラースケートがすごく売れました。光GENJIはすごい人気でしたが、あくまでグループとしての人気。グループのアイドルが、バラバラにドラマ出演するようなことはない時代でした」
3位の少年隊は、現在もメンバー全員がジャニーズ事務所に所属している。「主演していたミュージカル『PLAYZONE』が’08年に終了し、3人での活動はなかなか見られなくなりました。彼らに憧れて事務所に入ったタレントも多いですし、3人のパフォーマンスを見たい人はファンだけではないはず」
4位の男闘呼組には、アンケートで「今でも大ファン」「大好き」と、とりわけアツいコメントが集まった。
5位の近藤真彦(49)、8位の田原俊彦(52)は、現在ギタリストとして活躍する野村義男(48)と3人で結成された「たのきんトリオ」の復活を強く望む声が。近藤と田原は、ランキングのなかでも数少ない“現役アイドル”といえる。
「『3年B組金八先生』(TBS系)をきっかけに結成され、当時の少女は熱狂。これが’80年代男性アイドルブームの始まりでした。いつか復活してほしいですね」
6位のシブがき隊は「楽しい曲が多い」「現代でも通用しそう」と奇抜な楽曲も人気の秘密。そして7位には吉川晃司(48)。今ではアイドルのイメージを感じさせないが、「デビュー曲『モニカ』はピンクのスーツ姿。アイドルそのものでしたよ」
9位の仲村トオル(48)、10位の織田裕二(45)はともに主演映画の挿入歌で歌手デビューしたが、現在は俳優としての活動が中心。現在の活躍を見て投票した人が多いようだ。
「仲村トオルは、16位だった清水宏次朗(48)や宮崎萬純(45)と映画の挿入歌を歌っていたことも。また織田裕二は、おニャン子クラブの男の子版『息っ子クラブ』のオーディションに出ていたんです。しかしメンバーにはならず、映画『湘南爆走族』(’87年)で俳優&歌手デビューしたんです」
レアな実力派が多数出場する「アイドル紅白」、実現したら見逃せない!