視聴率連続30%超え、社会現象となったドラマ『半沢直樹』(TBS系)も、いよいよ22日が最終回。そこで、最初に半沢から「倍返し」された小木曽人事部次長役を演じた緋田康人さん(49)が、撮影秘話を語ってくれた。

「最初に『倍返し』される大切な役で、責任重大で緊張しました。監督から『机をバンバンやりたい』とアイデアを言われて『ぜひお願いします』と、その場で決まりました」

 机をバンバンたたき、嫌味を言いながら半沢を追い詰めていく陰湿な演技がネットでも話題を呼んだが、机をたたくのにも苦労が。1話の「面談」で半沢を追いつめるこの“音”は緋田さんの手も“追い詰めた”。

「思い切りたたくので、リハーサルから痛くなってきて。最初は手のひらがじんじんして、つぎに親指の関節が痛みだして。手が映らない撮影では、机にタオルを敷いてもらいました」

 3〜4話の、銀行本店が半沢を内部検査する「裁量臨店」の撮影は、早朝から深夜までの長丁場。

「朝から夜まで、手が持つかどうか心配でした。机をたたきながら怒鳴るので、やはり手は痛めましたね。同じ場面をカメラの位置を変えて何度も撮るので『あと何回やればいいんでしょうか』と心配になったんですが、氷袋が用意されていました」

 同じ「裁量臨店」で、灰田(加藤虎ノ介)のカバンからエロ本が飛び出す場面では……。

「誰もが台本を読んでわかっているんですが、リハーサルでテーブルの上に実際にポロッと飛び出たときには、張り詰めている緊張感がふっとゆるんで、『これは恥ずかしいよね』と、ついみんなで笑ってしまい、場が和みました」

 そしていよいよ半沢が小木曽たちに「倍返し」する場面。

「堺さんから『小木曽〜』と怒鳴られたとき、実はすごく気持ちよかったんです。これで、最初に倍返しされる役目を全うできたなと(笑)」

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