「命が1つ誕生するという瞬間に立ち会えて、不思議なというか神聖な気持ちになりました。人生の価値観が変りましたね。妹は高齢出産の初産で、陣痛から出産まで40時間くらいかかりましたが、奇跡に近いことだと思いました」

 杉田かおる(48)が突如自分のブログに、《人生の中盤後期を迎え、心機一転、健康第一でお仕事を続けて行きたいと思っています》と、所属事務所を移籍したことを発表したのは9月6日のことだった。杉田は、実妹・菜生子さんが社長を務める個人事務所に所属していた。移籍の陰には、“もしや姉妹の不和が!?”。杉田に取材を申し込んだところ、意外な家族秘話を語り始めた。

「3月に妹が女の子を出産したのですが、さすがに妹に私の仕事のマネジメントを続けてもらうのは難しいので、新しい事務所に所属することにしたんです。奇跡的にめいっ子ができて、今は“伯母バカ”(笑)。仕事の仕方も、ちょっとだけ丁寧になったかな。私自身の赤ちゃんですか?あきらめたわけではないですけど、そういう縁もありませんでしたね。長くお付きあいしていた方とは、この春に別れてしまったんです」

 ’05年に会社社長と結婚し、“セレブ婚”と話題になったものの半年ほどで離婚。翌’06年、本誌が報じたのが大手出版社社員とのデート現場だった。その年上恋人との交際は、それ以降7年続いたという。

「私は’05年の離婚がトラウマになってしまって、男性不信にもなったのですが、彼にはそういう傷をずいぶん癒してもらいました。別れてからもよく相談に乗ってもらっていて、今でも尊敬しています。破局の原因ですか……。私が九州に移住してしまったので、会う機会が減ってしまったのが大きかったですね。彼も、震災の復興対策の業務に携わるようになったので忙しくなってしまったんです」

 杉田は東日本大震災発生直後から約1年間、福岡に移住し農業に励んでいた。福岡では、自然農を実践する松尾靖子さんを人生の師と仰いでいたが、その松尾さんが昨年5月に乳がんで他界。享年57だった。

「松尾さんの『人にはそれぞれ必ず役目があるんです』という言葉は心に残っています。それで、お仕事をいただけるうちは私も女優としての役目を果たそうと……。松尾さんが亡くなったのをきっかけに、東京のほうに戻って仕事をさせてもらおうと思いました。たまたま湘南で、とってもいい条件で畑を貸していただけるお話もあって、今は神奈川県で生活しています」

 9月28日からは、彼女が出演している映画『「また、必ず会おう」と誰もが言った』が公開されている。

「若いころは、何か違うことが自分にはできるんじゃないかとか悩んで、もがいて。その結果、世間を騒がせて母をはじめ、家族にも迷惑をかけちゃったりしたわけですけれど(笑)。神奈川の自宅では79歳の母と2人暮らしですが、最近は料理も始めました。レパートリーはそんなにないんですけど。味はメチャメチャおいしいんですよ。今は母と一緒にいられる時間を大切にしていきたいですね」

 かわいいめいっ子も加わった家族の絆は、“新生・杉田かおる”の支えになっているようだーー。

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