「台風の季節になると、石原家の庭から大量の落ち葉が我が家に舞い落ちるので、本当に困っているんですよ」
こう困惑するのは、故・石原裕次郎さん邸の近隣に住む主婦。この裕次郎御殿は、東京・世田谷区の高級住宅地にある大豪邸。裕次郎さんが亡くなって以来、26年間、この家にはまき子夫人(80)がお手伝いさんと暮らしている。
石原邸を訪れてみると、たしかに塀の中には鬱蒼とした森が…。冒頭の主婦はこう話す。
「困っているのは、うちだけではないと思うんですが……。1日に何回も、落ち葉掃除に追われる始末で、以前、『植木屋さんを入れて(木の手入れをして)ください』とお頼みしたんです。でも、一向に改善する様子もなく……。我が家の雨どいも落ち葉で詰まってしまい、大雨になると一度や二度では取り切れません。以前、そんな実情をお手伝いさんにも申し上げたんですが、何度も言うのも、こちらも嫌なので、我慢してきました」
本誌の取材に石原事務所は「心外です」とコメントする。
「まき子会長は、注意して落ち葉の掃除などに当たってきていますし、最近は苦情もいただいていません。実際、まき子会長の耳に、そういう苦情は入っていないんです。 ただ、もしそういう声があるならば、もちろんきちんと対応するつもりですよ」
裕次郎さんも、丹精した木々が地域の人々にも愛されるよう願っていることだろう。