「『恋人』と書かれた男性は、みなさん、仕事の先輩。本当なのは、元ダンナくらいなものね(笑)」と語るのは、多くの男性たちと熱愛が報じられ『恋多き女』といわれた池上季実子さん(55)。昔の本誌には、恋愛に関する記事がずらり。今回、本人に当時の思いを聞かせていただきました!

「記事になってこちらのイメージが落ちるのは不本意でした。とくに映画『陽暉楼』(’83年)のころの過熱ぶりったら、すごかったのよ。13人も男性の名前が挙がって。そのなかには実の弟までいたんですから(笑)。そんな状況に歯止めをかけるために結婚したようなもの」

 ’74年、『まぼろしのペンフレンド』(NHK)でデビューした池上さん。その後すぐ、ドラマ『愛と誠』(東京12チャンネル・当時)のヒロインの座を射止めると、この作品で一躍、人気者に。忙しいときは、週に5本のレギュラー番組をかけ持ちした。’85年、26歳で10歳年上の骨董商と結婚。女優としてノリに乗っていたなかでのできちゃった婚として注目されたが、3年後に離婚。

「完璧主義すぎたのが原因かな。仕事で家を空けるときは、2日間、6回分の夫の食事と娘の離乳食を作り、冷蔵庫にメモを貼って出かけました。でも、帰ると食べてくれてない。私としては、シンクに汚れものがたまっているくらいのほうが気楽だったんですが」

 その後は母1人、子1人の生活に。地方の仕事は断り、学校の行事にもほぼ出席した。

「なるべくいっしょにいる時間をつくりたかったんです。お弁当も手をかけて“デコ弁”は当たり前。しつけも厳しくしました。2度言って聞かないと、3度目には人前でもしかりつけました。ママ友から『女優さんなんだから……』と止められても、まったく気にしなかったですね」

 そんな愛娘の芽実さんも結婚した。「でも、子離れができない」と苦笑する季実子さん。

「私は、結婚はもういいわ。男女に限らず、世話を焼いてくれる人はたくさんいますから。それに、人間は男と女の関係だけじゃなくて、人間同士の“信頼”が大事なんです」

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