7日に都内のホテルで行われた佐村河内守氏(50)の“謝罪会見”。トレードマークだったサングラスを外し、長髪もバッサリとカット。手話通訳同伴で神妙な面持ちとスーツ姿で登場したが、飛び出したのは一連のゴーストライター騒動を暴露した“本当の作曲家”新垣隆氏(43)を訴えるという衝撃的な言葉だった。

「手話通訳がついているのは天地神明に誓って今も大切で必要な存在(だから)です。耳に関することは、新垣氏はまったくの嘘を言っている」と切り捨てる佐村河内氏。会見をつぶさに見た精神科医の香山リカさんはこう分析する。

「直接診察していないため断定はできませんが、彼は『演技性人格障害』の可能性があります。この人格障害の方は注目されることが価値のすべてと感じてしまう。そうなるためには手段を選ばす、嘘をついたり外見を変えるなどわかりやすい振る舞いをする。そして演じているうちにその人格になりきり、嘘をついている自覚もなくなってしまうのです」

また一部週刊誌で「娘は洗脳されている」と主張した佐村河内氏の妻の実母に対しても、彼の妻が告訴すると発表。詰めかけた200人以上の報道陣は騒然となった。

「今回、彼は殊勝な印象を与える髪型にスーツ姿でしたが、それは新たな人格を作り上げたと見ることができます。“天地神明”など大げさな表現をするところにも、その特徴が出ています。会見では報道陣からバッシングやフラッシュを浴び続けましたが、“注目を集めた”という状態は、彼にとって快感だったのかも。そして新垣氏にあそこまで敵意をむき出しにするのは、彼が作り上げた世界を壊したことへの怒りがあるのだと思います」

気になったのが、会見の最後で佐村河内氏が行った手話だ。いったい何を伝えていたのだろうか。手話がわかる聴覚障害者や支援スタッフに見てもらったところ、彼はこんな内容を示していたという。

「私の名前は、佐村河内守です。このたび、私の言ったことは悪かったです。日本中のみなさんにお詫びします。本当に……」と頭を下げた佐村河内氏。前出の聴覚障害者支援スタッフはこう語る。

「かなり下手な手話でしたね。慣れていない、ぎこちない手話だと感じました。この日のために練習した? そうかもしれません」

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