信じられないような騒動が立て続けに起こった’14年上半期。その中でも今だ騒動が続いている「STAP細胞ねつ造疑惑」。それについて、江原啓之さんはこう語る。
「小保方晴子さんを売りだそうと躍起になった“上の世代”にも問題はなかったでしょうか? 指導も十分ではなく、事前の検証も不足していたと指摘する声も、日に日に高まっているようです」
「彼女は、ひとつのことに集中すると周りが見えなくなる典型のように見えます。ある意味では、時代の申し子ともいえるタイプですね」
「ただ、この世には、ひとりだけ絶対に嘘をつけない相手がいます。それは『自分』に対して。真実は、自分自身がいちばんよく知っているのです。それが揺るぎないなら、組織や他者に依存せず、“自律”して生きる道もあります」
「『どんなときでもお天道様は見ている』ということは絶対に忘れてはいけません」
「また、別の視点で分析すると、この問題の余波は、メディア全体の問題も浮き彫りにしました。一個人を取り上げ、バラエティ番組でパロディに仕立てて面白がる。それを笑える世間もおかしい。まさに『失敗が許されない戦々恐々とした時代』の映し出しです」