渋谷109の前といえば、都内でも人通りが多い一角。6月中旬の昼下がり。その雑踏の中で、ひとり佇む神田沙也加(27)の姿があった。

 マスク姿の沙也加は、白の超ミニワンピースにピンクのカーディガン。共にフリル付きという“ロリータ・ファッション”が目を引く。

 携帯ゲームに夢中な彼女の前に息せき切って駆けつけたのは、男性マネージャー。彼の手には、持ち切れないほど大量の買い物袋があった――。

 実はこの数十分前、沙也加は109で洋服を選んでいた。一目散に向かったのは、10代に人気のロリータファッションがメインの店舗。店のスタッフは言う。

「沙也加さんは、よく買いに来られますよ。3月にも、レースが可愛いロング丈ワンピースを購入されましたね」

 沙也加が109にいる間、マネージャー氏は道端にうずくまってパソコンを操作しながら、熱心に見入っている。すると携帯電話が鳴り、あわてて109に駆け込んだ。入れ替わりに沙也加が109から出てきたのが冒頭の光景だ。

 どうやら、自分の買いたい洋服を画像でマネージャー氏に送り、彼が沙也加の目当ての品を探し当て、支払いを済ませるようだ。

『アナと雪の女王』のアナ役声優に抜擢されてブレイクした彼女は、多忙な日々のはず。その寸暇を惜しんでまで“ロリータ”にハマる背景を、城下尊之レポーターはこう見る。

「3月に、母の聖子が個人事務所から独立。長年、沙也加のマネージャーだったY氏も一緒について行ってしまったんです。1人残された彼女は、不安でしょう」

 ロリータファッションで心の隙間を埋めているのか――。

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