6月18日、16年のNHK大河ドラマ『真田丸』の主人公・真田幸村役に、堺雅人(40)が決定したことが正式発表された。このキャスティングについて、コラムニストのペリー荻野さんはこう語る。
「堺さんは、同じ三谷さん脚本の大河ドラマ『新選組』(04年)の山南敬助役で注目を浴びました。自称“大河オタク”という三谷さんの作品で、いちばん注目を集められる役者といえば、堺さんしかいない! と請われての起用だと思いますね。真田幸村も大河ドラマのテーマとして待望されていた人物です」
 
いまもっとも視聴率を獲れる俳優といわれる堺が、数ある連ドラオファーを見送ってまで、約1年間と撮影期間の長い大河の出演を決めたという声もある。本人の決意も、並々ならぬものがあるようだ。“歴女”系アーティストで、11年「幸村コンテスト」(長野県上田市)で優勝した経験をもつ歌舞姫(まいひめ)さんは、幸村の魅力についてこう話す。

「幸村は、戦国武将のなかで、特に女性に人気のある人物です。温和で優しく、誰からも愛される人。堺さんと通ずるところがありますよね」
なるほど。武将・幸村と、堺雅人って似ているのかも。2人の魅力を突き詰めていくと、こんな“キャラかぶり”ポイントが。

【“遅咲き”だから際立つ大人の魅力】
「幸村は34歳のころ、『関ヶ原の戦い』で西軍が敗れてから、父の昌幸とともに、紀州(和歌山)の九度山で隠居生活を14年間送ります。そして、晩年に大坂夏・冬の陣に加勢し家康を脅かすまで、表舞台には登場しませんでした」(歌舞姫さん)
いっぽう、現在40歳の堺だが、注目されたのは10年前の『新選組』から。
「さらに、主役の常連になったのは最近です。堺さんのように遅咲きで、ブレイク後も人気が続く人は少ないです。演技の引き出しも多く、見ていて安心感があります」(ペリー荻野さん)

【夫の躍進支えた献身妻】
 13年公開の映画『大奥~永遠』での共演をきっかけに、堺は菅野美穂(36)と結婚。その後、菅野はドラマや映画への露出が減っている一方で、堺は『半沢直樹』、『リーガルハイ2』(フジテレビ系)と話題作でヒットを連発。菅野の「内助の功」がささやかれている。いっぽう幸村は、
「彼が関ヶ原の合戦で敗れた後、妻は九度山に夫に着いていき、そこで子どもをつくっています。不遇の時期を、彼女が献身的に支えていたのでしょう」(歌舞姫さん)
 2人とも、立身出世は妻の支えによるところだった。

【たしかな実力に大御所からの信頼】
「関ヶ原の戦いで、敵方の徳川家康は、幸村に使者を送り、領地と引き換えに、二度も“寝返り”を打診します。幸村はこれをはねつけますが、その能力の高さは敵軍の大将までほしがるほどだったんです」(歌舞姫さん)

「『リーガルハイ』では、里見浩太朗さんらベテラン俳優と共演していた堺さん。カメラがまわっていないところでの気配りも忘れない彼は、里見さんから『居心地がいい』と評されるなど、大物の方にも好かれていました」(ペリー荻野さん)
 幸村が家康から一目置かれていた時代の400年後のいま、堺は黄門様(を演じた里見)の信頼を得ていた!

すでに高まるハマり役の期待。再来年の放送開始が、今からもう待ちきれません!

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