この夏、東海テレビが贈る新作『碧の海』(月〜金曜13時30分/フジテレビ系)は、テーマが初恋。とはいえ「胸キュンだけにとどまらないのが昼ドラ」と邪推し、ある種の期待も込め、ガッツリ楽しむためのポイントを、松本圭右プロデューサーに聞いた。

「毎年、夏休みに差し掛かるこの時期の作品は、子供の純粋さを大事にしよう、と意図して企画しているんです。今回は、それをラブストーリーという形で描いているんですが、主人公の舞と航太の真っ白さが核になると思います。まっさらな2人を、変な色合いの大人たちがどう汚していくか。キラキラしたものは、陰があってこそ輝きが際立ちますから。大人の方々には、思う存分、その陰を演じてください、とお願いしました」

 物語は、航太の妹の病死をきっかけに、陰のほうへと進んでいく。

「航太の心は、真っ白だったぶん、真っ黒になってしまうんです。でも、それは、白いアクリル板を黒いペンキで塗っただけで、グリグリッと削ると白い部分が出てくる。黒く塗り固めてしまった人の心をどう救っていくかが、このドラマ最大の見どころですね。大人になった舞を、航太が言葉で責めてとことん苦しめていくんですが、それが航太の愛情表現に見えてくる。これは月9を超えているんじゃないか!と(笑)。2人の行く末を、ドキドキしながら見守ってください」

 昼ドラ史上ベストカップルが織りなすラブストーリーが、今始まる。

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