8月12日、都内で行われた映画『蜩ノ記』の完成報告記者会見に役所広司(58)と岡田准一(33)が登場。互いをねぎらい、称賛しあった。
原作は直木賞を受賞した葉室麟の同名時代小説。10年後の切腹を言い渡され、自宅に幽閉されながらも群奉行のプライドを持って生き抜く戸田秋谷(役所)と、その姿に心を打たれた監視役の武士の檀野庄三郎(岡田)との心の交流や絆を描く。
今作で「俳優人生が大きく変わった」と話す岡田は、撮影がはじまった当初を「できるだけ吸収したいと思ってガチガチになっていました」と振り返った。つづけて「役所さんに(撮影の)心得を聞いたら『やぶれかぶれ、当たって砕けろの精神でやっている』と言われてびっくりしました。でも全ての撮影を終えてみたら素敵な言葉だと思いました」と役所のアドバイスに感銘を受けた様子。
一方、役所は岡田について「普段歌って踊って跳ねている人には見えない。今の若者には珍しい硬質なものを感じました」とコメント。また、2か月にわたり寝食を共にした2人は一緒に入浴したことを明かし、役所は「ここの筋肉はどう鍛えているの?とよく質問しました。宿の階段を何往復もダッシュしている姿はまさに侍。岡田君は非常にストイックで素晴らしいです」とベタ褒めした。
映画『蜩ノ記』は10月4日より全国ロードショー。
(撮影/柴田悟)