「僕、変顔しかできないんですよね。フツーの顔が難しくて。でも、変顔ばかりしてると顔が大きくなる、ってコロッケさんが言ってたので控えなきゃ。へへへ」

 人懐っこい笑顔でこう言うけみお(18)。彼は今、日本では女子高生を中心にはやっている6秒動画アプリVineで、“あるあるJKネタ”や、インパクトのある変顔パフォーマンスが大ウケし、なんとツイッターのフォロワーが約38万人もいるという不思議カリスマ少年なのだ。

「堅実な家族のなかで、僕は突然変異。スーパーアイドルを目指して、小学校のころからオーディション雑誌に自分で応募しまくっていました。でも、そのときは方向性が定まっていなくて、無理にイケメン風にしていたせいか、全部落ちました。そんなとき、レディー・ガガに出会い、あー、こんな素敵な人がいるんだ。僕もぶっ飛んでていいんだ、と思って、このキャラを出せるようになったんです」

 投稿動画では、女子高生に扮して「マジだリーし」「クソワロタわ」とリアルな彼女たちを面白おかしくマネる姿につい引き込まれてしまう。

「高校のとき、組んでたグループの女の子3人が本当にぶっ飛んでるコたちで、それをデフォルメして動画にしていました。女子高生って1回ハマると、また次の新しいものに流れていくのも早いけど、彼女たちが応援してくれるといちばん拡散率が高いので、女子高生の力は日本の中心だと思っています。感謝してます」

 先日、奥田民生作曲、小西康陽編曲という豪華な顔ぶれでCDデビュー。将来は世界で活躍して、ガガと共演するのが夢。目標は音楽番組に出ることだそう。

「人を楽しませることが大好き」という彼に、ここまでブレイクした理由を自己分析してもらった。

「オーディションを受けて落ち続けていたころは自分を作っていました。でもそれに疲れて素を出したら、みんながついて来てくれた。自分のありのままのシンプルな素材で勝負したのがよかったのかもしれませんね」

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