「あの小さい身体で、他の選手に比べると身長も体重もないのに、よくあそこまで頑張ってこれたなと思います。本当に褒めてあげたい気持ちでいっぱいです」

そう語るのは、島根県に住む錦織圭選手(24)の母方の祖母だ。

今年3月には股関節を負傷、5月にも腰を負傷するなど、満身創痍だった錦織。だが彼は着実に順位を上げ、一時は自己最高となる世界ランキング9位となった。今回の全米オープンも、右足親指にできた嚢胞の摘出手術を受けたばかりだったという。いつ傷口が開いてもおかしくない状態での快挙だった。

「過去にもケガでランクが下がってしまったことがありました。でも何かしてあげたくても、圭は離れたところに居るので何もしてあげられない。それが辛かったです。私はお祈りすることしかできませんでした。だから毎日仏壇の前で『圭のケガが早く治って元気に健康になりますように』とお祈りしてました」

実は、今年7月。錦織は、この祖母のもとを訪れていたという。

「夫の三回忌の法事があったのですが、そのタイミングで戻ってきて仏前に手を合わせてくれました。圭が来るという連絡は受けていなかったので、あの子の両親と3人で現れたときには親戚一同がビックリしました。それに、法事の少し前に圭の父方のおばあさんも亡くなっていたんです。そのおばあさんに手を合わせる目的もあって、今回、日本に戻ってきたみたいです――」

 親族の訃報という悲しみも乗り越え、錦織はコートに立っていた――。

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