9月16日、歌舞伎俳優の中村扇雀(53)が東京・浅草公会堂で行われたシネマ歌舞伎『法界坊』のトークショーに出席し、平成中村座の復活を示唆した。
同作は’08年に建てられた平成中村座で上演された舞台を映画化したもの。‘00年には故・中村勘三郎さんが主演を務め、『平成中村座』の第一回公演として上演されたこともあり、扇雀も「当時、隅田公園内に平成中村座のテントが建ったとき、勘三郎の兄さんも泣いていました」と思い出を振り返った。
また、観客から平成中村座が浅草で復活する可能性はあるかと問われると、「兄さんは亡くなったけれど平成中村座はこれからも続けていきたい。みんなが期待していることに努力していますよ」と復活を示唆。関係者は具体的なことは未定としているが、扇雀は「桜が咲くころにはね」と来春を目標にしている様子だった。
(撮影/小山伸正)