12年3月に東京電力のマスコットキャラクターを“リストラ”された「でんこちゃん」が奇跡の復活!

 でんこちゃんといえば、87年に電気の知識や安全を紹介すべく初登場。以来、多くのファンから親しまれてきた。しかし11年の東日本大震災に伴う原発事故で、東京電力は大規模なリストラを実施。その波には抗えず、彼女もまた「コスト削減」を理由に“解雇”されていた。

そんな“勤続25年”の彼女への対応に《でんこより先に社員を切れ!》など怒りの声も聞こえていたが……。解雇から2年、密かに今夏の会議で“職場復帰”が決定したという。

「そもそも東電内では『震災後はこれまで以上に節電が大切になったのに、省エネをPRするでんこちゃんがリストラされる理由がわからない』という意見が上がっていました。だから今回の復活について反対意見は聞こえてきません。別のキャラクターを起用する案もあったようですが『それはコスト削減という当初の目的にそぐわない』と却下されたようです」(東電関係者)

東京電力に確認すると、広報担当者はこう答えた。

「実は、今年の8月27日から限定的に再開しています。すでに東京電力のHPには一部で使用しています。でんこちゃんは震災後も好感度が高く、お客様とのコミュニケーションツールとして活用が期待できるため使用許諾契約を再開しました。当面は省エネルギーのPRに限定して使用する予定です。現在の使用範囲は弊社HPやリーフレットなどですが、今後についてはお客様の反応を見て考えてたいと思います」

テレビCMで再びあの「電気を大切にね!」と声が聞こえてくる――。そんな日も、そう遠くないかもしれない。

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