氷川きよし(37)が、デビュー15周年の秋を語った。

「秋だからというか、これは性格なんですけど、この世界に入ってからは、ほとんどずっと考えごとをしているかもしれないですね。今年は、デビュー15周年の年というのもあって、余計に入り込んでしまったり。僕の悪いクセなんですけど、すぐに結果を求めちゃうというか、いい結果を出したいと思ってしまうので……」

 15周年で全国各地をまわり、数多くの公演を行った。

「直接いろんな方とお会いして、お一人おひとりの表情を見ることで、すごく勉強になりました。お客さまは本当に正直でいらっしゃるから、いいと思うものには拍手をくださるし、そうでないものにはシーンとなるし。キャッチボールというか、生の、ライブのリアクションを糧に、感謝しながら、自然体で、ありのままで、自分らしく、楽しみながらやっていけば、最終的に結果はちゃんとついてくるのかな、って思えたんです」

 自分にとって、歌とは?

「歌って、僕にとっていちばんの武器っていうか……あらためて、僕の手段というか、訴えていけるものだし、伝えることができるものだと実感しているんです。口数多くしゃべるよりも、3分間、1曲の歌を歌えば、その方の心に伝わっていくんだなって。歌うためのマイクが剣で、衣装が鎧のようなものですかね」

 どんな1年間でしたか?

「とにかく、この1年はすごく貴重で濃いものでした。みなさんが見守って支えてくださっているのがガンガン伝わってくるので、僕もお返ししていかないと。心から、心を込めて、歌い続けていきたいですね、20周年に向けて……って、もう20周年のことを考えたりして。新たな設計図を描かなければならないですからね。また考えごとが増えちゃいます(笑)」

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