隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》、今回のお相手は、宝塚の元トップスターであり、舞台俳優として数々の当たり役を持つ大地真央さん(58)。壁を乗り越えるにはどうするのか、教えてくれた。

中山「大地さんにもスランプを感じるときなんてありますか?」

大地「それはありますよ。やめてしまいたいと思うところまではないですが、向いてないなあ、と思うときはあります」

中山「そういうときは、どう解消されるんですか。壁の乗り越え方というか」

大地「うーん。まず1人の空間を作って、とりあえずどん底まで落ち込みますね。あえて落ち込むような曲を聴いたりしてとことん暗くして。そこからは自問自答します。『私ってもう駄目なんじゃない?』『何を言ってるの!』とかって自分の中の自分と対話するんですよ。おかしな人ですよね(笑)」

中山「いえいえ。『私はもう駄目』とかって声に出すんですか?」

大地「駄目なほうは心の中で言って、いいほうだけ口に出すんです」

中山「なるほど〜。悪いほうを口に出すともっと駄目になりそうですもんね。そうすると、天使が励ましてくれるんだ」

大地「ふふふ。天使のほうがしゃべりだすんです。レインシャワーの中で」

中山「アハハハ」

大地「泣きたいときはシャワーの中で思いきり泣きます。それもデトックスですから。そうやって思いきり落ち込んで泣いて対話もしたら、『あれ?』みたいになって、最後は自分で自分を『変な人』って笑うんです」

中山「徹底的に落ち込んだら、もう上がるしかないですもんね」

大地「そうなんです。あとはとにかく笑顔でいること。“笑う”といっても作り笑顔でもいいんですよ。ちょっと笑顔を作ってみてください。それで怒ってみて」

中山「『あんだこの野郎』(笑)。はあ、なるほど、怒れないもんですねえ」

大地「悲しいことも言えないんですよ。やっているうちに『どうしてこんなことしてるんだろう?』とバカバカしく思えてきます」

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