11月6日、くも膜下出血のため亡くなった俳優の田宮五郎さん(享年47)。2日に都内の自宅で倒れた彼は、恋人の浅野ゆう子(54)に付き添われ救急車で病院に搬送。だが4日後の未明に一度も意識が戻ることなく息を引き取った。

 女性自身12年6月26日号で熱愛が発覚した2人。同年4月にくも膜下出血で倒れた田宮さんを、浅野は献身的に看病し続けてきた。そんな彼を前に、浅野はある想いを抱いていたという。それは結婚だ。11日、フジテレビの情報番組『ノンストップ!』に出演した小林幸子(60)は彼女から「思い切って結婚するべきかな? 背中を押してくれる人がいたら、結婚するんだけど……」と相談を受けていたことを明かしている。

 一部では兵庫県に住む浅野の母親(82)が「彼が回復しなければ娘は死ぬまで苦労する。ゆう子の手助けがないと田宮さんはひとりで生きていけない」と反対したことが結婚の障壁となったとも報じられた。だが、田宮さんと親しい知人はこう明かす。

「実は、田宮さんには離婚歴があるんです。まだ芸能界に入るずっと前のことです。元妻は中尾彬さんの姪で、モデルをしていたそうです。披露宴には中尾さんも出席していました。2人の間には子供もできたのですが、8年ほどで離婚したそうです」

 姪と田宮さんの披露宴で祝辞を述べた中尾彬(72)は「披露宴には出たけど、彼とはあれっきり会ってないよ。離婚したしね。あちらの家(姪の家族)とも今は付き合いがないからどうしているかもわからないな」と明かした。幸せな家庭は、終わりを告げた。そんな痛手を抱えていたからこそ、田宮さんは浅野に軽はずみに結婚を持ちかけなかった。

「田宮さんには『今度結婚するなら相手を絶対に幸せにしたい』という思いがあったようです。だから早く一人前の俳優になろうと、仕事に打ち込んでいた。しかし、そんな矢先に病が襲った。浅野さんは離れていきませんでしたが、田宮さんとしては仕事もできないまま一方的に彼女に頼る結婚生活は受け入れられなかったようです」(前出・田宮の知人)

 母親が結婚に反対していたからではない。彼自身が「復帰してから結婚を……」と考えていたのだ。それは、男としてのけじめだった。

「彼は負い目を感じたまま結婚するのではなく、『彼女を支えられるようになってからプロポーズしたい』と決めていたようです。だから必死にリハビリをした。周囲から見れば鬼気迫る奮闘こそが、浅野さんへの愛の表れのようにも映りました」(前出・田宮さんの知人)

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