人気の隔週連載《中山秀征の語り合いたい人》。今回は、’11年に発覚した不倫・三角関係問題で一躍時の人となったジャーナリストの山路徹さん(53)が登場。“あの時のコト”を語ってくれた。

中山秀征「山路さんは硬派なジャーナリストながらも、ワイドショーで脚光を浴び、一躍有名になってしまいましたよね。あの騒動はもう4年前になりますか?」

山路徹「本当に恐縮です……(笑)。あのころ、僕は日本1悪い男でしたからね。周りが全員敵に見えましたよ」

中山「渦中にいたときはどういう心境で?」

山路「世界がすべて白黒に見えるんですよ。当時を振り返っても、色味がまったくない。そういう経験は戦場取材をしたときに似ていましたね。ただ、いろいろ叩かれて今がつらくても、戦場のように命まで取られることはないだろうとは思っていました」

中山「本業は報道する側ですものね」

山路「自分が登場してレポートする場合もありますけど、僕が個人的に攻撃されるのは人生初。だから、自分の修羅場を通して、カメラを向けられる相手の気持ちもわかりました。追いかけられるのはこんなにつらいことなんだと心底実感しました……」

中山「マスコミ嫌いになりませんでした?」

山路「報道される側も経験してみて、あらためてマスコミには否定も批判ももれなく書いてほしいと思ったんですよね。正攻法で『不倫する男はダメだ』と叩く媒体もあれば、違う視点で『どうしてこんな人がこんなにモテるんだろう』という女性誌があってもいい。論調が一面的になってはいけないんです。価値観を多様化することも大事じゃないですか。ジャーナリストとして、考え方の幅は広がったかもしれません」

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