涙雨だろうか、奈良県内の山腹にある霊園には、冷たい小雨が降っていた。傘も差さず、何かを語りかけるように、じっと墓碑をみつめる上原多香子(31)。その瞳には涙がにじんでいた。

12月11日、上原の夫で『ET‐KING』のTENNさん(享年35)の納骨式が行われた。9月25日に自ら縊死を遂げたTENNさん。12月11日は、彼の36回目の誕生日。そして3年前に彼が上原にプロポーズした夫婦の記念日でもある。墓前に供えたグラスには、TENNさんが好きだったという赤ワインが注がれた。

 納骨式を終え、大阪市のTENNさんの実家に戻って来た上原は、本誌記者に心境をポツポツと明かしてくれた。

「部屋には、まだ彼の荷物も残っています。整理できないというか……、そうですね、私の気持ちのほうの整理もまだ全然できていません」

 悲報から77日、上原は夫と暮らしていた部屋でいまも生活をつづけている。

「納骨が終わってしまって、手元から彼が離れていってしまった気がして、やっぱりとても寂しいです……」

 四十九日に行われることが多い納骨が、この日になったのは、彼女が“夫”と離れがたかったこともあるようだ。

――お仕事への復帰などは考えていますか?

「……もう少し落ち着いてからということになると思います。いまは何もわかりませんし、これからどうするかは何も決められません……」

最愛の夫との幸福な日々をたった2年で失ってしまった上原。前を向けるようになるには、まだまだ時間がかかりそうだ――。

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