厄介な迷惑メールを日夜、研究・撃退することに精を出している「迷惑メール評論家」のGO羽鳥(35)。さまざまな種類の迷惑メールに返信し、その相手とのやりとりを、自身が編集長を務めるウェブサイト「ロケットニュース24」で記事として配信している。

「きっかけはFacebook。小学校の友人のなりすましが出たんです。名前は一緒なんだけれど、写真が全然違っていて。なんだかおもしろそうだから、そのなりすましとやりとりしてみよう、と思ってその一連のやりとりの流れを記事にしたら、ドカンとサイトのアクセス数が伸びたんです。自分でも楽しいし、シリーズでやってみようと思って始めました」

 これまで、有名アイドルを名乗るものには元気づけるメールを返信したり、口座番号を教えてというものには本当の口座番号を教えたり(!)。いろんなパターンの迷惑メールへ果敢に挑んでいる。もちろんそのための努力はいとわない。

「いろいろなサイトに自分のアドレスを登録して、常に自分のアカウントに迷惑メールが来るようにしています。それでも、自分の中でおもしろいと思うものは100発に1回くらい。おもしろい記事を上げるためにも、戦場を探さなくちゃいけないから(笑)、専用のアドレスは携帯のほかパソコンにも複数もっています」

 昨年、LINEの乗っ取りと対決した記事は1100万PVのアクセスを記録。自らの顔写真を相手に送るなど独特の手法で相手を追い詰め、そのおもしろさが話題になった。

「いちばん印象に残っている記事ですね。始めは定型文で返信があっても、やっぱり何度もやりとりすると相手の生の声が出てくる。面白く返せて、相手といいやりとりができたので、あの回は勝ちだと思っています」

 熱心に戦いに挑む、その原動力は。

「だまそうとしてるやつは真剣なんですよ。だから、精神的なダメージを与えたい。『こんなことしてる俺の仕事ってなんなんだ』って、迷惑メールを作っている人に思わせて、笑ってもらいたいですね」

 迷惑メールが心のよりどころになることもあるそうだ。

「いい戦いになってるときは、ものすごく楽しい。僕にとっては、なくてはならないものですね。だけど、皆には引っかかってほしくないから、迷惑メールがあったら、ぜひ僕にください!」

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