「主人が亡くなってから100日が過ぎるまでは、1人になるとすぐに泣いてしまいましたね。食卓に主人のお箸とお茶碗も並べてしまって、涙をこぼしたこともあります…」と語るのは、故・山本文郎アナ(享年79)の妻・由美子さん(49)。

 昨年2月26日に肺胞出血で山本アナが急逝してから1年がたつ。31歳年下だった由美子さんと’08年7月に入籍してから、わずか5年7カ月の結婚生活。残された由美子さんは呆然としたという。

「365日24時間いっしょにいてくれた山本がいなくなって……。スーパーへの買い物もいっしょに行っていましたから、1人で買い物に行くのも不安でした」

 山本家は神道で、1年祭は2月中旬に行った。山本アナ急逝後、由美子さんは本誌に『山本が愛したテレビの仕事は私が引き継ぎます』と語っていた。

「そうですね。昨年は初めて生放送番組に1人で出演しました。とても不安だったのですが、前夜に布団に入ると、主人の存在を感じて……。不安が消え去り、本番は平静でいられました。山本は、お金は遺してくれませんでしたが、人脈は遺してくれました。そのおかげもあって少しずつ仕事の幅も広がっているんです」

 命日の前日の2月25日には、デザイナー・桂由美のブランド設立50周年イベント『YUMI KATSURA 50th SHINING FOREVER』が開催され、由美子さんもスタッフとして携るという。由美子さんが住む千葉県内の自宅には、いたるところに山本文郎アナの写真が飾ってある。その写真を見ながら、故人の意外な一面も明かしてくれた。

「実は主人はすごい“やきもち焼き”だったんです。私の友人に力士がいたのですが、私がテレビで彼を応援していると、どんどん不機嫌になってしまって……。しまいにはトイレに行って壁をバーンッと叩くんです。本当に可愛い人でした……。再婚ですか? 結婚生活に関しては山本と“やりきった”という気持ちですから、もう結婚することはありません。ですが私も、一生女性として生きていきたいので、これからも恋愛はしていきたいと思います。たとえ70歳になっても80歳になっても、誰かを好きだという気持ちはずっと持っていたいですね」

 妻・由美子さんの“恋愛宣言”を、写真のなかの山本アナはあの柔らかな笑みをたたえて見守っていた――。

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